会津の納豆屋さん

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Aizuwakamatsushi Fukushimaken Japan 会津の納豆屋さん


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地域と共に 福島県農業試験場 

今年も昨年に引き続き福島県農業試験場からの依頼で、納豆用大豆極小粒新品種の加工適正試験を行ないました。まだ市場に出ていない大豆を納豆に適しているか否か加工試験するもので、この試験が結構面白いのです。

明治から大正末期までは、納豆用大豆は100%国産大豆でした。大正末期から昭和20年の終戦までは、満州と朝鮮から安い大豆が大量に輸入され国内生産量は半減。その後昭和50年1975年の納豆生産量は約7万トンであり、その90%を中国に依存していました。1999年には納豆生産量は13万トンと倍量増加しましたが、供給量の少ない国内産ではなくアメリカ、カナダに依存を高め、そして現在に至るわけです。しかしながら、国内産大豆の成分はアメリカ産、カナダ産と比べると、糖質、たんぱく質が多く脂肪分が少なく、発酵の段階でこれらがうまく合体し甘味のある実においしい納豆ができます。

データからも食べ比べても一目瞭然なのです。国内産の大豆は衰退の危機にあると言っても過言ではないでしょう。良い大豆が取れるのにもったいない話しです。国内産の納豆用大豆で一番使用されているのが北海道産の「スズマル」という名の大豆です。東北地方では秋田、岩手、宮城県で極小粒品種の「コスズ」が生産されています。岩手県では早熟な小粒品種「鈴の音」が奨励品種に採用されています。福島県では豆腐用の大豆は生産されていましたが、納豆用の小粒品種は、耐倒伏性が弱く栽培しにくい難点があるという理由で栽培されていませんでした。

そこで立ち上がったのが会津若松市です。平成11年から転作田で栽培され作付け面積は年々拡大しています。13年度からは「コスズ」の栽培50aとなり生産組合も1組合増え、昨年度は7.30a増反作付けとなりました。国内産大豆は有用な多くの栄養成分を含み、そして納豆は健康を維持するために食生活には欠かせない食品です。
新品種大豆の加工適正試験報告は本家本元の 福島県農業試験場  をご覧下さい。

平成17年5月5日
Ganso Shiraitohonpo Limited